鳥人間サークル

鳥人間サークルとは

自身が所属していた早稲田大学宇宙航空研究会「WASA」は,毎年8月後半に放映される鳥人間コンテストに向け,1年間かけて人力飛行機を製作するサークルです.主に,5つの班に分かれて製作活動を行い,4月ごろに各班の部品を接合,5月からは,毎週末飛行場に赴き試験飛行を行います. 自身が所属していた年は,残念ながら鳥人間コンテストの書類選考で落選してしまったため,試験飛行を多数行い,後輩たちに向け多くの飛行データやノウハウを残した上で引退を迎えました.

自身は,電装班長として班の運営・機体の電装システムを開発をすることはもちろんのこと,電装システム設置の為の他班との調整・広報活動,引退後には長距離飛行の為の飛行場所選定・書類準備などを行っていました.

広報活動について

テストフライトで撮影した動画に,電装班として計測したフライトログを重ねて表示した動画を作り,パイロットや機体設計者に,機体の姿勢や操舵方法を見直す為のツールとして活用してもらっていました. また,自チームの機体の完成度の高さを動画によりアピールできるのではないかと考え,アイコンなどのわかりやすい表現を入れてSNSにアップをしました. その結果,他チームやOB,さらに鳥人間とは関係のない界隈の方から高評価をいただき,OBからの寄付を頂くことにも繋がりました.また,本動画は現在もサークルの勧誘活動に使われており,新入部員増員に寄与しているようです.

フライト動画

長距離飛行の準備について

人力飛行機を飛ばすことができる飛行場の全長は800m程しかなく,多くの試験飛行を行っていた私達は,長距離飛行への憧れを抱いており,サークル引退後,使い道の無くなってしまった機体にて長距離飛行を行うことを決め,チーム「Optimalis」として準備を始めました.日本で長距離飛行を行う際,海上での飛行が第一候補となるのですが,漁を止めてまで海上で飛行を行うほどの予算は無く,陸上で飛行が可能である場所の捜索を開始しました. 自身は,日本の航空写真を一ヶ月かけて端から端まで閲覧し候補をピックアップした後,候補地の視察に行き,製作した電装システムを活用して飛行ルートを検討しました.最終的に直線10kmの試験飛行候補地を見つけることに成功し,長距離試験飛行に向けた国際ルールに基づく準備も進んでいましたが, その最中にお誘い頂いた『Project Akanyoni』の思いに共感し,そちらのプロジェクトへのコミットのため,現在長距離飛行計画は停止しています.